おはようございます。
一昨日もガンをみつけました。
この患者さんは下血で来られ、大腸カメラと大腸トーシで
確認しましたところ、少し進行した「大腸がん」でした。
他の臓器に転移はなく、切除すれば70~80%の確率で
治りますので、その日のうちに外科を紹介致しました。
本日は「大腸ガンについて」、お話をします。
近年、大腸ガンも増えており、肝ガンと第3位を争っています。
今は、オリンピック中ですので銅メダル候補です。
早期に大腸ガンをみつけますと内視鏡治療で治ります。
早期にみつけるためには、
年に一度は便潜血検査をしましょう!
ちなみに便潜血検査が陽性ならば、大腸検査を受けましょう!
大腸検査には、大腸カメラによる検査と大腸トーシがあります。
ガンちゃん先生の医院では、
併用して検査をすることにしています。
何せ、大腸の中には@んこでいっぱいですので、前処置が重要です。
ここで、大腸ガンについての事例をいくつか、ご紹介致します。
さて、患者であるAさんは十二指腸潰瘍、膵腫瘍で私のところに
通っていましたが、昨年の便潜血検査がプラス(陽性)でした。
直ちに大腸検査をしますと、
デノボの早期大腸ガンがありましたので(下記図参照)
図1 図2
さっそく、内視鏡治療をしてもらいました。
まず、治癒するものと思います。
大腸ガンは、「ポリープが大きくなってガン化」するものと
はじめからガンとして発症する「デノボのガン」と2つあります。
いづれも、早期ならば内視鏡治療で治ります。
比較的大きくなっても、外科切除で治る可能性が高いのですが、
不幸にも「肝転移」を起こしたとしても、あきらめてはいけません!
別の患者であるBさんは、15年前、進行した大腸ガンと
肝臓のS6に5~6cm大の転移がありました。
幸いにも肝転移は1個でしたので(下記図参照)
図3 図4
外科で両方共に切除してもらいました。
現在15年間、再発せず、ガンは治癒したものと思います。
進行した肝転移があっても、大腸ガンが切除してあれば、
私の治療と抗がん剤の併用で治療出来ます。
Cさんは、3年前ステージ2の大腸ガンをみつけて切除してもらいましたが、
ガンちやん先生の言葉にそむいて、術後検診を怠り,
下図のように肝転移がひろがり昨年9月に、のこのことやって来ました。
図5
昨年の9月にCEA(腫瘍マーカー)が6190でしたが、
今は186まで下がってお元気です。
いくつか事例をご紹介致しましたが、
他の臓器に転移した場合でもあきらめてはいけません!
ガンとの闘いは、Never give upです!