2011年2月11日金曜日

九州新幹線で患者搬送

JR九州は2日、九州新幹線鹿児島ルートが全線開業する3月12日から、
新幹線車内の多目的室を医療搬送に使う「ドクタートレイン」を
導入することを明らかにしました。
時間短縮効果を活用し、県境を越えた広域医療の充実に役立てるそうです。

鹿児島ルートを走る800系、新800系、N700系各1編成ごとに
多目的室(約2〜3平方メートル)1室を整備。

通常は授乳や休憩に利用ですが、医師や看護師の同行を条件に、患者搬送に応じる。
ストレッチャー(車輪付き簡易ベッド)や酸素ボンベなど医療機器の持ち込みは認めるが、
隔離が必要な感染症などの際は利用できないようです。

これで南九州の患者さんが、九州各地の先端医療を受けやすくなるようです。

2011年2月9日水曜日

介護保険料の滞納

65歳以上の人が介護保険料の滞納を続けると、介護が必要になった時、
市町村が給付制限を行います。
一時的に利用料を全額自己負担したり、利用料が3割に
増やされたりすることがあるので注意が必要です。

高齢者のうち、年金額が年18万円以上の人は、年金から保険料が天引きされます。
年18万円未満の人や、65歳になったばかりの人などは窓口払いになるために
滞納が生じやすくなります。

給付制限には段階があり1年以上滞納した場合、介護費用の全額を利用者が
いったん介護事業者に支払い、後で市町村に申請して払い戻してもらう「償還払い」の
手続きが必要になります。

介護費用が月10万円なら、通常は利用者が自己負担分の1万円を介護事業者に払い、
残りの9万円を市町村が事業者に払う。
償還払いになると、利用者が10万円を事業者に支払うことになり、
後で9万円が払い戻されるが、一時的に高額のお金が必要になると言うことです。

また1年6か月以上滞納すると、市町村からの払い戻しが差し止められ
さらに滞納が続くと、差し止められたお金から滞納分の保険料が引かれることがあります。

2年以上滞納した場合、時効が成立し、保険料を納めたくても納められなくなる。
時効を迎えた滞納期間に応じて決められた期間、自己負担が3割になり、
利用料が高額になった時に一部が払い戻される高額介護サービス費制度も利用できなくなります。

40〜64歳の介護保険料は医療保険料と一緒に支払うのですが、1年以上滞納した場合、
市町村の判断で償還払い手続きが求められることがあります。

事情があって介護保険料が払えない場合、市町村ごとに減免制度などが設けられています。

介護保険料は現在、全国平均で月4160円。12年度の改定では約5000円に引き上げられる見通しです。

2011年2月6日日曜日

抗生物質を壊す多剤耐性菌

厚生労働省は21日、多くの抗生物質を分解し無効にしてしまう
酵素「NDM1」を持つ新型の多剤耐性肺炎桿(かん)菌が昨秋、埼玉県内の病院に
入院していた80代女性から検出されたと発表しました。

NDM1を持つ細菌はインドや欧米で広がっており、国内での確認は3例目。
そのうち2例は感染経路が不明で、厚労省は「すでに国内に定着している可能性もある」として、とくに抵抗力の弱い患者が集まる医療機関に注意を呼びかけています。

NDM1(ニューデリー・メタロ・βラクタマーゼ1)とは
ほとんどの抗菌薬を分解してしまう酵素。この酵素の遺伝子を大腸菌や肺炎桿菌が獲得すると、感染した患者の治療が難しくなる。この酵素を備えた細菌がインドで発見された後、同国で手術を受けた患者を通じて英国や米国に広がっている。

2011年2月2日水曜日

冬に増える感染症

秋冬と乾燥が厳しくなるにつれ、風邪やロタウイルスなどによる急性胃腸炎、
インフルエンザが流行し始めます。
今年も新型インフルエンザの大流行も心配されています。

気温と湿度が下がる冬。冬に感染症が流行る理由として、以下の3点が挙げられます。

■冬はウイルスが強くなる
ウイルスは低温・低湿度を好み、冬になると夏より長く生存できるようになり、感染力を強めます。冬場に風邪を始めとするウイルス感染が多くなるのは、外気が寒く乾燥するためです。

■冬は人の免疫力が低下する
低気温で体温が下がることで、人の免疫力は低下します。また、外気の乾燥に加えて、夏に比べて水分を積極的に摂取しなくなるため、体内の水分量も少なくなりがち。人間の体は60%が水分ですが、体内の乾燥により喉や気管支の粘膜がカラカラになると、本来粘液でウイルスの侵入を防いでいるノドや鼻の粘膜が傷みやすくなり、ウイルス感染を起こしやすくなります。

■冬は飛沫感染の範囲が広くなる
外気の乾燥によって咳やくしゃみの飛沫が小さくなり、飛沫に乗ったウイルスがより遠くまで飛ぶようになります。一度の咳・くしゃみによる感染範囲が広くなり、感染スピードが上がります。

以上のような理由で、冬は風邪やインフルエンザを始めとする感染症が流行しやすくなります。

2011年1月29日土曜日

妊娠糖尿病リスク

体重が2500グラム未満で生まれた女性は、大人になって妊娠糖尿病に
なりやすいとの調査結果を、厚生労働省研究班がまとめました。

研究班の国立成育医療研究センター母性医療診療部の医長らが2006〜09年、
センターを受診した363人を対象に妊娠糖尿病の有無と生まれた時の体重を
調べた結果、生まれた時に2500グラム未満の女性は、2500〜
4000グラム未満の女性より、妊娠糖尿病に約6倍なりやすかったそうです。
遺伝による体質のほか、胎児のころの栄養不足で血糖値を調整するインスリンを作る力が
弱くなったことが原因とみられるという事です。

お母さんが妊娠糖尿病だと、子どもは4000グラム以上で生まれやすく、将来、糖尿病や
肥満になる可能性が高くなるという事です。

もともと妊娠すると、胎盤から出るホルモンの影響で、血糖値を下げる効果のある
インスリンが効きにくくなり、血糖値が上がりやすい。この値が上がりすぎると、妊娠糖尿病になってしまう。

経済協力開発機構(OECD)の09年の報告書などによると、2500グラム未満の
赤ちゃんの割合は日本が9.7%。31カ国で2番目に高かく、平均体重も80年ごろから下がり続けています。

妊娠糖尿病とは
35歳以上、肥満、糖尿病の家族がいる人がなりやすい。日本糖尿病・妊娠学会などは昨年、ほかの先進国並みに基準を厳しくしたため、妊婦の8%が対象になるとみられる。血糖値が高いと、妊娠高血圧症候群にもなりやすくなり、流産や早産の危険も高くなる。出産後も糖尿病になりやすくなる。

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2011年1月17日月曜日

新型インフルにカテキンが効く

緑茶成分のカテキンが、新型インフルエンザウイルスの心臓部に直接作用して増殖を抑えることを徳島文理大学の教授(薬学)らが突き止めたそうです。

緑茶に抗ウイルス作用があることは知られていましたが、仕組みがわかったのは初めてです。

新型やAソ連型などのA型ウイルスは、増殖に不可欠なRNAポリメラーゼという酵素を持ち、人間や豚の細胞中のRNAという物質を切断して新しいウイルスの材料にしています。

教授らが、A型ウイルスからこの酵素を取り出し、緑茶に多い5種類のカテキンを一つずつ加えたところ、2種類で酵素が働かなくなった。この2種類のカテキンと、酵素の分子の立体構造をコンピューターで計算し、重ね合わせると、酵素分子の表面にある複雑な形のくぼみに、カテキン分子がすっぽりと入り込むことがわかったそうです。
くぼみの中にはRNAを切断する「刃」があるが、カテキンがふたをし、働かなくしていたと言うことです。

カテキンは腸で分解され、緑茶を飲むだけでは抗ウイルス効果は弱い。教授は「構造を少し変えて腸で分解されないようにするか、吸引式にすれば、効果的な新薬になる」と言われています。

2011年1月4日火曜日

インフルエンザ、来週にも流行入り

インフルエンザの患者報告が、12日までの1週間で1医療機関当たり
0.93人に上り、8週連続で増加しているいることが
17日、国立感染症研究所の調べで分かったようです。

感染研では1医療機関当たりの患者数が1人を超えると「流行入り」と判断しており
このまま感染者が増え続ければ、来週にも全国的な流行入りが発表される見通しです。
流行のピークは、1月下旬から2月上旬となる見通しです。

感染研によると、12日までの1週間に、全国に約5千カ所の調査対象医療機関から
報告のあった患者は4480人。都道府県別では佐賀県が1医療機関当たり4.87人と最多。
次いで北海道(4.48人)▽長崎県(3.74人)▽埼玉県(1.93人)
▽大分県(1.91人)−の順。12都道県で流行入りの目安である1人を超えています。

ウイルスのタイプ別では、季節性の「A香港型」が最も多く全体の65%。次いで
昨年流行した「新型」が31%、季節性の「B型」が5%となっています。
昨年は新型が流行し、季節性はほとんど見られなかったが、今年は季節性インフルが
主流になりつつあるようです。

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