2010年7月31日土曜日

がん治療費

がん患者が1年間に治療のために支払う費用は平均約133万円で、

7割が経済的な負担を感じていることが、NPO法人「日本医療政策機構」の調査で

分かったようです。


昨年11月中旬〜12月末、患者団体を通じて患者や家族などに郵送やインターネットで

アンケートを行い、1618人から回答を得た結果です。

保険診療や健康食品などに使った総額は平均で年132万9000円。

患者世帯の年収は200万〜300万円が16%と最も多く、

「とても負担が大きい」「やや負担が大きい」が合わせて71%に上ったようです。

経済的理由で治療を断念したり、別の治療に変えたりした患者も7%いたそうです。

医療機関の診断や治療方針を決めるまでの過程、受けた治療について満足度を尋ねたところ、

「不満足」「どちらかといえば不満足」が合わせて20〜29%だったようで

「情報が少ない」「精神面のサポートが不十分」などの理由が多かったようです。


患者さんや家族の方のかかえる「治療費」の悩みについて具体的な手伝いをされている

がん治療費.com とても詳しい内容のサイトです。

2010年7月24日土曜日

糖尿病、標準体形でも注意

糖尿病は50代以上では、太った人だけではなく標準体形の人にも多く発症していることが、

愛知学院大歯学部の疫学調査で分かったようです。

調査は2004年から4年間、愛知県北名古屋市に住む50歳以上の約4000人を

対象に実施され、住民健診やミニドックの受診者から血液を採取し、

体重測定や問診をした結果です。

その結果、対象者の10人に1人が糖尿病を発症。その分布を調べると、

男女とも肥満度を示す体格指数(BMI)24・2を頂点とした三角形となったようです。

日本肥満学会の判定基準ではBMI25以上が肥満ですが、糖尿病患者は25未満の

標準体形の方が多かったそうです。

対象者全体の分布と比べると、糖尿病患者の男性はほぼ重なり、

女性は若干肥満気味だったものの、いずれも標準体形付近がピークでした。

米国人対象の同様の調査では、BMI32が頂点となり、肥満体の人に糖尿病が

多いことが知られているようです。

2010年7月6日火曜日

医師試験

厚生労働省は29日、2月に実施した第104回医師国家試験の

合格者7538人を発表したようです。

受験者数は8447人で、合格率は前年を1.8ポイント下回る89.2%だったとの事。

男女別の合格率は男性88.2%、女性91.3%で、データのある1991年以降、

20回連続で女性が男性を上回ったそうです。

女性の合格者は2499人で全体の33.2%。最高齢の合格者は63歳の男性。

大学別の合格率は、滋賀医科大99.0%が最高で、以下、順天堂大97.9%、

東京医科歯科大97.5%と続き、4大学は80%を下回ったそうです。

2010年7月3日土曜日

保険料増 後期高齢者医療

厚生労働省は30日、75歳以上が加入する後期高齢者医療制度について、

4月から2年間の都道府県別の保険料を集計、公表したようです。

31都道府県で引き上げられ、15県では引き下げ。和歌山県は据え置き。

1人当たりの年額保険料は、全国平均では2009年度から2・1%上昇、

1300円増の6万3300円となり、月額では約108円増のようです。

保険料の増加率が最も大きいのは、徳島県の7・7%で年3478円の引き上げ。

広島県の5・8%と大阪府の5・1%が続いています。

逆に、減少率は茨城県の5・4%が最大で、2668円安くなるようです。

保険料額が高いのは東京都(8万8439円)と神奈川県(8万5724円)の順で

秋田県(3万8110円)が最も低く、東京都と秋田県の差は5万329円です。

保険料増 後期高齢者医療

厚生労働省は30日、75歳以上が加入する後期高齢者医療制度について、

4月から2年間の都道府県別の保険料を集計、公表したようです。

31都道府県で引き上げられ、15県では引き下げ。和歌山県は据え置き。

1人当たりの年額保険料は、全国平均では2009年度から2・1%上昇、

1300円増の6万3300円となり、月額では約108円増のようです。

保険料の増加率が最も大きいのは、徳島県の7・7%で年3478円の引き上げ。

広島県の5・8%と大阪府の5・1%が続いています。

逆に、減少率は茨城県の5・4%が最大で、2668円安くなるようです。

保険料額が高いのは東京都(8万8439円)と神奈川県(8万5724円)の順で

秋田県(3万8110円)が最も低く、東京都と秋田県の差は5万329円です。

2010年6月30日水曜日

塩分取りすぎ

塩漬け食品の取りすぎや、食事全体で塩分の多い生活習慣を続けると

各種のがんや循環器疾患(心筋梗塞、脳卒中など)を発症しやすいことが4日、

厚生労働省研究班の大規模調査で分かったようです。

がんと循環器疾患は、国民の死因の1〜3位、全体の6割近くを占めます。

胃がんなど一部の疾患では知られていましたが、塩分の取りすぎが多くの生活習慣病に

影響するとのデータが示されたのは初めてのようです。

調査は、8県に住む45〜74歳の男女約8万人を対象に実施され、対象者を、

食事全体の塩分(ナトリウム)摂取量、塩辛や漬物、イクラなど塩漬け食品の

摂取量によって、それぞれ5グループに分け、6〜9年間の調査期間中の

がん、循環器疾患の発症状況を調べました。

その結果、塩分全体の摂取量が多い群(1日当たり平均17.8グラム)は、

少ない群(同7.5グラム)に比べて循環器疾患の危険性が約2割高かったようです。

また、塩漬け食品の摂取量が多い群は、何らかのがんを発症する危険性が

11〜15%高かったそうです。

塩漬け食品の摂取量が多い群の循環器疾患の危険性は高くはなかったようですが、

魚や野菜に循環器疾患を予防する栄養素が、含まれるためとみられるようです。

2010年6月29日火曜日

病院の未収金・・・推計284億円

四病院団体協議会(四病協)が実施した医療費の未払い金(未収金)に関する調査結果が

2月18日、キャリアブレインの取材で明らかになりました。昨年度(単年)と2006-08年度の

3年間の未収金の総額はそれぞれ約136億円、318億円でした。

調査は、四病協(日精協、全日本病院協会、日本医療法人協会、日本病院会)に

所属する全病院に調査票を郵送し、2694病院が回答。

昨年度1年間のほか、06-08年度の3年間に累積した未収金の額などを集計した結果です。

回答した病院の病床数は平均241.9床でした。

集計結果によると、昨年度に入院費の未払いなどの未収金が発生していたのは2483病院で、

分析の対象となった2646病院の93.8%を占め、2483病院の総額は136億1000万円(前回218億

9000万円)、一病院当たりでは548万2000円で、前回04年度の715万9000円から

167万7000円減少しました。

未収金の規模は「100万円未満」の病院が34.7%で最も多く、

次いで「100万-200万円未満」が15.6%。「1000万円以上」の病院も13.0%あったようです。


医療機関が抱える未収金をめぐっては、厚生労働省の

「医療機関の未収金問題に関する検討会」が08年7月、▽医療機関による防止策の強化を促す

▽支払い能力があるのに支払わないなど悪質なケースに対しては、国保などの保険者が病院に

代わって強制徴収する「保険者徴収」を活用する-ことなどを盛り込んだ報告書を

取りまとめています。