2011年2月2日水曜日

冬に増える感染症

秋冬と乾燥が厳しくなるにつれ、風邪やロタウイルスなどによる急性胃腸炎、
インフルエンザが流行し始めます。
今年も新型インフルエンザの大流行も心配されています。

気温と湿度が下がる冬。冬に感染症が流行る理由として、以下の3点が挙げられます。

■冬はウイルスが強くなる
ウイルスは低温・低湿度を好み、冬になると夏より長く生存できるようになり、感染力を強めます。冬場に風邪を始めとするウイルス感染が多くなるのは、外気が寒く乾燥するためです。

■冬は人の免疫力が低下する
低気温で体温が下がることで、人の免疫力は低下します。また、外気の乾燥に加えて、夏に比べて水分を積極的に摂取しなくなるため、体内の水分量も少なくなりがち。人間の体は60%が水分ですが、体内の乾燥により喉や気管支の粘膜がカラカラになると、本来粘液でウイルスの侵入を防いでいるノドや鼻の粘膜が傷みやすくなり、ウイルス感染を起こしやすくなります。

■冬は飛沫感染の範囲が広くなる
外気の乾燥によって咳やくしゃみの飛沫が小さくなり、飛沫に乗ったウイルスがより遠くまで飛ぶようになります。一度の咳・くしゃみによる感染範囲が広くなり、感染スピードが上がります。

以上のような理由で、冬は風邪やインフルエンザを始めとする感染症が流行しやすくなります。

2011年1月29日土曜日

妊娠糖尿病リスク

体重が2500グラム未満で生まれた女性は、大人になって妊娠糖尿病に
なりやすいとの調査結果を、厚生労働省研究班がまとめました。

研究班の国立成育医療研究センター母性医療診療部の医長らが2006〜09年、
センターを受診した363人を対象に妊娠糖尿病の有無と生まれた時の体重を
調べた結果、生まれた時に2500グラム未満の女性は、2500〜
4000グラム未満の女性より、妊娠糖尿病に約6倍なりやすかったそうです。
遺伝による体質のほか、胎児のころの栄養不足で血糖値を調整するインスリンを作る力が
弱くなったことが原因とみられるという事です。

お母さんが妊娠糖尿病だと、子どもは4000グラム以上で生まれやすく、将来、糖尿病や
肥満になる可能性が高くなるという事です。

もともと妊娠すると、胎盤から出るホルモンの影響で、血糖値を下げる効果のある
インスリンが効きにくくなり、血糖値が上がりやすい。この値が上がりすぎると、妊娠糖尿病になってしまう。

経済協力開発機構(OECD)の09年の報告書などによると、2500グラム未満の
赤ちゃんの割合は日本が9.7%。31カ国で2番目に高かく、平均体重も80年ごろから下がり続けています。

妊娠糖尿病とは
35歳以上、肥満、糖尿病の家族がいる人がなりやすい。日本糖尿病・妊娠学会などは昨年、ほかの先進国並みに基準を厳しくしたため、妊婦の8%が対象になるとみられる。血糖値が高いと、妊娠高血圧症候群にもなりやすくなり、流産や早産の危険も高くなる。出産後も糖尿病になりやすくなる。

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2011年1月17日月曜日

新型インフルにカテキンが効く

緑茶成分のカテキンが、新型インフルエンザウイルスの心臓部に直接作用して増殖を抑えることを徳島文理大学の教授(薬学)らが突き止めたそうです。

緑茶に抗ウイルス作用があることは知られていましたが、仕組みがわかったのは初めてです。

新型やAソ連型などのA型ウイルスは、増殖に不可欠なRNAポリメラーゼという酵素を持ち、人間や豚の細胞中のRNAという物質を切断して新しいウイルスの材料にしています。

教授らが、A型ウイルスからこの酵素を取り出し、緑茶に多い5種類のカテキンを一つずつ加えたところ、2種類で酵素が働かなくなった。この2種類のカテキンと、酵素の分子の立体構造をコンピューターで計算し、重ね合わせると、酵素分子の表面にある複雑な形のくぼみに、カテキン分子がすっぽりと入り込むことがわかったそうです。
くぼみの中にはRNAを切断する「刃」があるが、カテキンがふたをし、働かなくしていたと言うことです。

カテキンは腸で分解され、緑茶を飲むだけでは抗ウイルス効果は弱い。教授は「構造を少し変えて腸で分解されないようにするか、吸引式にすれば、効果的な新薬になる」と言われています。

2011年1月4日火曜日

インフルエンザ、来週にも流行入り

インフルエンザの患者報告が、12日までの1週間で1医療機関当たり
0.93人に上り、8週連続で増加しているいることが
17日、国立感染症研究所の調べで分かったようです。

感染研では1医療機関当たりの患者数が1人を超えると「流行入り」と判断しており
このまま感染者が増え続ければ、来週にも全国的な流行入りが発表される見通しです。
流行のピークは、1月下旬から2月上旬となる見通しです。

感染研によると、12日までの1週間に、全国に約5千カ所の調査対象医療機関から
報告のあった患者は4480人。都道府県別では佐賀県が1医療機関当たり4.87人と最多。
次いで北海道(4.48人)▽長崎県(3.74人)▽埼玉県(1.93人)
▽大分県(1.91人)−の順。12都道県で流行入りの目安である1人を超えています。

ウイルスのタイプ別では、季節性の「A香港型」が最も多く全体の65%。次いで
昨年流行した「新型」が31%、季節性の「B型」が5%となっています。
昨年は新型が流行し、季節性はほとんど見られなかったが、今年は季節性インフルが
主流になりつつあるようです。

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2010年12月23日木曜日

PSA=?iso-2022-jp?B?GyRCJEhBME4pQSMkLCRzGyhC?=

前立腺がんを見つけるためのPSA(前立腺特異抗原)検査によって

前立腺がんによる死亡のリスクが44%減少するとの研究結果を、

スウェーデンの大学のグループが英医学誌に発表したようです。


2万人の男性を対象にした研究の中間解析です。

2年おきのPSA検査で、異常があれば別の検査をするグループと、

PSA検査をしないグループに分け、14年前後追跡。

前立腺がん発見率はPSA検査を実施した方が1・64倍高かったそうです。


国内では、日本泌尿器科学会がさまざまな研究を根拠にPSA検査を推奨。

一方、厚生労働省の研究班は、死亡率減少効果を判断する根拠が不十分などとして、

集団検診には勧めないとの報告をまとめています。

2010年12月16日木曜日

むずむず脚症候群

夜、脚がむずむずと不快な感じがして眠れない・・・。

「むずむず脚症候群」の治療薬が国内で初めて保険適用されたようです。

「むずむず脚症候群」200万〜500万人の患者がいると推計されています。

ほかの飲み薬や、はり薬も開発中で、酒をひかえたり、マッサージしたりなど薬に

頼らない治療の指針作りも進んでいるようです。

現在ではこの「むずむず脚症候群」は広く見られる神経疾患で患者が脚を

動かさずにはいられない状況から、「レストレスレッグス症候群」

(「下肢静止不能症候群」 Restless Legs Syndrome=略称「RLS」)とも

呼ばれています。

RLSという疾病に対する認知度の低さからもっと多くの患者が潜在しているとも考えられ、

この顕在・潜在患者を含めると約500万人近く存在するとも推測されているようです。

年代別と性別では40歳以上の中高年に多く、特に40〜60歳の女性に多く見られ

不眠症患者の10人に1人の割合で、RLSの人がいるといわれています。

2010年12月10日金曜日

喫煙率減少幅が拡大

日本たばこ産業(JT)が11日発表した2010年全国たばこ喫煙率調査によると、

男女を合わせた喫煙率は前年比1・0ポイント減の23・9%で、15年連続で減少した。

この調査は今年5月、全国の成人男女を3万2000人を対象に実施し、

2万631人から回答を得た結果です。


06年以降では最大の落ち込み幅で、同社は「禁煙をめぐる規制強化や今年10月に

実施される増税などが減少の背景にある」と指摘しています。

男性の喫煙率は2・3ポイント減の36・6%と19年連続のマイナス。

女性は0・2ポイント増の12・1%となり、2年ぶりに増加に転じたようです。


高齢化の進展や喫煙と健康に関する意識の高まりなどから、たばこの喫煙率は

減少傾向が続いていたものの、06年以降は前年比0・3〜0・8ポイントの幅で

減少してきていました。


年代別の喫煙率をみると30〜40代の男性が43%台と高く、50代が42・9%、20代は38・3%だったようです。