2011年1月29日土曜日

妊娠糖尿病リスク

体重が2500グラム未満で生まれた女性は、大人になって妊娠糖尿病に
なりやすいとの調査結果を、厚生労働省研究班がまとめました。

研究班の国立成育医療研究センター母性医療診療部の医長らが2006〜09年、
センターを受診した363人を対象に妊娠糖尿病の有無と生まれた時の体重を
調べた結果、生まれた時に2500グラム未満の女性は、2500〜
4000グラム未満の女性より、妊娠糖尿病に約6倍なりやすかったそうです。
遺伝による体質のほか、胎児のころの栄養不足で血糖値を調整するインスリンを作る力が
弱くなったことが原因とみられるという事です。

お母さんが妊娠糖尿病だと、子どもは4000グラム以上で生まれやすく、将来、糖尿病や
肥満になる可能性が高くなるという事です。

もともと妊娠すると、胎盤から出るホルモンの影響で、血糖値を下げる効果のある
インスリンが効きにくくなり、血糖値が上がりやすい。この値が上がりすぎると、妊娠糖尿病になってしまう。

経済協力開発機構(OECD)の09年の報告書などによると、2500グラム未満の
赤ちゃんの割合は日本が9.7%。31カ国で2番目に高かく、平均体重も80年ごろから下がり続けています。

妊娠糖尿病とは
35歳以上、肥満、糖尿病の家族がいる人がなりやすい。日本糖尿病・妊娠学会などは昨年、ほかの先進国並みに基準を厳しくしたため、妊婦の8%が対象になるとみられる。血糖値が高いと、妊娠高血圧症候群にもなりやすくなり、流産や早産の危険も高くなる。出産後も糖尿病になりやすくなる。

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2011年1月17日月曜日

新型インフルにカテキンが効く

緑茶成分のカテキンが、新型インフルエンザウイルスの心臓部に直接作用して増殖を抑えることを徳島文理大学の教授(薬学)らが突き止めたそうです。

緑茶に抗ウイルス作用があることは知られていましたが、仕組みがわかったのは初めてです。

新型やAソ連型などのA型ウイルスは、増殖に不可欠なRNAポリメラーゼという酵素を持ち、人間や豚の細胞中のRNAという物質を切断して新しいウイルスの材料にしています。

教授らが、A型ウイルスからこの酵素を取り出し、緑茶に多い5種類のカテキンを一つずつ加えたところ、2種類で酵素が働かなくなった。この2種類のカテキンと、酵素の分子の立体構造をコンピューターで計算し、重ね合わせると、酵素分子の表面にある複雑な形のくぼみに、カテキン分子がすっぽりと入り込むことがわかったそうです。
くぼみの中にはRNAを切断する「刃」があるが、カテキンがふたをし、働かなくしていたと言うことです。

カテキンは腸で分解され、緑茶を飲むだけでは抗ウイルス効果は弱い。教授は「構造を少し変えて腸で分解されないようにするか、吸引式にすれば、効果的な新薬になる」と言われています。

2011年1月4日火曜日

インフルエンザ、来週にも流行入り

インフルエンザの患者報告が、12日までの1週間で1医療機関当たり
0.93人に上り、8週連続で増加しているいることが
17日、国立感染症研究所の調べで分かったようです。

感染研では1医療機関当たりの患者数が1人を超えると「流行入り」と判断しており
このまま感染者が増え続ければ、来週にも全国的な流行入りが発表される見通しです。
流行のピークは、1月下旬から2月上旬となる見通しです。

感染研によると、12日までの1週間に、全国に約5千カ所の調査対象医療機関から
報告のあった患者は4480人。都道府県別では佐賀県が1医療機関当たり4.87人と最多。
次いで北海道(4.48人)▽長崎県(3.74人)▽埼玉県(1.93人)
▽大分県(1.91人)−の順。12都道県で流行入りの目安である1人を超えています。

ウイルスのタイプ別では、季節性の「A香港型」が最も多く全体の65%。次いで
昨年流行した「新型」が31%、季節性の「B型」が5%となっています。
昨年は新型が流行し、季節性はほとんど見られなかったが、今年は季節性インフルが
主流になりつつあるようです。

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