2011年1月17日月曜日

新型インフルにカテキンが効く

緑茶成分のカテキンが、新型インフルエンザウイルスの心臓部に直接作用して増殖を抑えることを徳島文理大学の教授(薬学)らが突き止めたそうです。

緑茶に抗ウイルス作用があることは知られていましたが、仕組みがわかったのは初めてです。

新型やAソ連型などのA型ウイルスは、増殖に不可欠なRNAポリメラーゼという酵素を持ち、人間や豚の細胞中のRNAという物質を切断して新しいウイルスの材料にしています。

教授らが、A型ウイルスからこの酵素を取り出し、緑茶に多い5種類のカテキンを一つずつ加えたところ、2種類で酵素が働かなくなった。この2種類のカテキンと、酵素の分子の立体構造をコンピューターで計算し、重ね合わせると、酵素分子の表面にある複雑な形のくぼみに、カテキン分子がすっぽりと入り込むことがわかったそうです。
くぼみの中にはRNAを切断する「刃」があるが、カテキンがふたをし、働かなくしていたと言うことです。

カテキンは腸で分解され、緑茶を飲むだけでは抗ウイルス効果は弱い。教授は「構造を少し変えて腸で分解されないようにするか、吸引式にすれば、効果的な新薬になる」と言われています。

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