2010年8月22日日曜日

女性ホルモンが 自閉症治療に効果

金沢大学の「子どものこころの発達研究センター」などのグループが23日、

一部の自閉症患者の治療に女性ホルモン「オキシトシン」の点鼻薬が

効果があるとの研究成果を発表しました。

今回の研究で確認されたのは1症例だけのようです。

オキシトシンは、出産時の子宮収縮や授乳時の乳汁分泌を促す女性ホルモン。

社会性を持って行動するのにも必要な物質とされ、

これまでも知能の高い自閉症の「アスペルガー症候群」では効果があるとの報告が

あったそうです。

薬としては、分娩促進剤としては治療に使われているようですが、

自閉症治療には認可されていないそうです。

研究グループは知的障害のある20歳代の男性自閉症患者が、

患者の家族が個人輸入したオキシトシンを朝夕2回、鼻に点薬した結果に注目。

話しかけても意思疎通が困難だった患者が、10か月投与した結果、

目と目を合わせるようになったり、「はい」「いいえ」と返答するようになったという。

研究成果は日本神経科学学会の機関誌で、近日中に公開される予定のようです。

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