2010年10月28日木曜日

アレルギー抑える物質発見

花粉症やアトピー性皮膚炎などさまざまなアレルギー反応を抑え込むたんぱく質を

筑波大学教授らが世界で初めて発見したそうです。

このたんぱく質は、人間などの生体内にもともとあり、その働きを高める方法がわかれば、

画期的なアレルギー治療薬につながる可能性があるようで、

6日発行の専門誌ネイチャー・イムノロジーで発表したそうです。

このたんぱく質は、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンなどの物質を

生産して放出する「肥満細胞」の表面にあり、教授らはこれを人間とマウスからみつけ、

「アラジン1」と命名したそうです。

その働きを調べたところ、肥満細胞の中で、ヒスタミンなどを放出させる信号の

伝達を妨げていることがわかった。アラジン1が働かないマウスではアレルギー反応が

激しく、アラジン1の効果も確認したそうです。

現在、アレルギー疾患の治療には、放出されたヒスタミンなどの働きを抑える薬が

使われているようで、教授は、「アラジン1の働きを高める薬剤がわかれば、

ヒスタミンなどの放出自体を抑え込める。ほとんどのアレルギー反応を根本から抑えられ、

これまでよりはるかに有効な治療ができる」と話されています。

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