2011年2月6日日曜日

抗生物質を壊す多剤耐性菌

厚生労働省は21日、多くの抗生物質を分解し無効にしてしまう
酵素「NDM1」を持つ新型の多剤耐性肺炎桿(かん)菌が昨秋、埼玉県内の病院に
入院していた80代女性から検出されたと発表しました。

NDM1を持つ細菌はインドや欧米で広がっており、国内での確認は3例目。
そのうち2例は感染経路が不明で、厚労省は「すでに国内に定着している可能性もある」として、とくに抵抗力の弱い患者が集まる医療機関に注意を呼びかけています。

NDM1(ニューデリー・メタロ・βラクタマーゼ1)とは
ほとんどの抗菌薬を分解してしまう酵素。この酵素の遺伝子を大腸菌や肺炎桿菌が獲得すると、感染した患者の治療が難しくなる。この酵素を備えた細菌がインドで発見された後、同国で手術を受けた患者を通じて英国や米国に広がっている。

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