製薬会社5社に損害賠償を求めた薬害エイズ訴訟で、原告側弁護団は31日、
大阪地裁で係争中の3人のうち1人について、健康状態の悪化を理由に国が
賠償金の仮払いに応じたことを明らかにしたようです。
判決や和解よりも前に国が仮払いを行うのは異例・・・。
弁護団によると、仮払い決定を受けたのは大阪府在住の男性原告で、金額は非公表。
弁護団は4月12日、国と製薬会社に4500万円を仮払いするよう仮処分を
大阪地裁に申し立てましたが、製薬会社側は拒否。
国は応じ、5月20日に仮払いの和解が成立しました。
同訴訟をめぐっては、裁判長が3月、3人にそれぞれ2800万円を支払うことなどを
条件に和解を勧告。国は受け入れを決めたが、製薬会社5社のうち1社が、
請求権の存続期間が過ぎていることを理由に拒否しています。